本を読むなら表現メモを取れ!~文章上手になるために~
語彙を増やしたり、表現技法を学ぶために最も手っ取り早い手法は読書です。
あなたがもし、文章を磨くための訓練として読書するなら、試してほしい読書メモの取り方があります。
僕は、それを表現メモと呼んでいます。
読書家は必ず文章上手というわけではありませんが、文章上手はほぼ確実に読書家です。
その違いは、どこにあるのでしょうか。
答えは、実際に使っているか否か、です。
表現の知識の幅は、読書によって培われます。
そのため、読書家はたくさんの表現を知っているでしょう。
しかし、知っていてもどういった場面で使うのか判断できなければ、その場面を描写するのにどうな表現をつかえばいいか思い浮かばなければ、文章上手とは言えません。
せっかく得た膨大な語彙力も、書く方に活かすことができないのです。
読書家が文章上手になるためには、どうすればいいか。
単純に、書くことです。
覚えた技法を実際に使ってみて、使い方を体験的に学んでいくのです。
野球が好きなだけでは、野球は上手くなりません。実際にプレイしてみて、体験的に覚えていくのと一緒です。
ここで、やっと冒頭で言った表現メモに話が繋がります。
やり方は簡単!
読書して、気に入った、使ってみたい表現をメモするのです。
そのときに、例文を2,3個書いてみてください。
読み返したとき、自分はこんな時にこの表現を使いたかったのだな、とわかるような例文が書ければ最高です。
文章の中に使いたい表現があっても、実際に自分で使えるチャンスなんてほとんどありません。
だから、メモをしてストックしておくときに、例文を作って実際に使ってみるのです。
その表現が自分に装備され、必要なタイミングで取り出す助けになることでしょう。
表現のストックを溜めることは、文章上手の第一歩ですが、脳内で取り出しやすい状態にしておくと、もっともっと早く文章上手になれますよ!