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読んでもらう文章とは?立体感のある文章が人を引き付ける!

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文章力が高ければ記事を読んでもらえると思ったら、それは大きな勘違いです。
小説やエッセイを書こうとするのでなければ、文章力を磨くよりも1行だけでも光る文章を作ろうとすること、そっちのほうが大切だと言えるでしょう。
そちらの方が、全体にメリハリのあるいい文章になることでしょう。

 

■光る文章って何?

光る文章とは一体どんな文章でしょうか。
藤本義一さんは著書「藤本義一の文章教室 (PHP文庫)」でこう語っています。

この光っていると言う箇所は、二つの要素をもっているものだ。
一、オヤ?ナンダロウウ?
二、コレカラドウ進ンデイクノカ
で、ある。

ブログの場合、読者が記事の取捨選択ができるため、光る文章はできるだけ始めの方である必要があります。
できれば1行目2行目。
この2行が光る文章でない限り、新規読者の開拓は難しいのです。

 

■理想は走れメロス

メロスは激怒した。

僕が考える理想の書き出しです。
この文章に出会ったときの衝撃はそれはそれは凄いものでした。
「何だメロスって」「何で怒ってんだよ」「何に怒ってんの?」「え?激しく怒ってんの?」「なんで?」「激怒してどうしたの?」
教科書を読んだ僕の頭に浮かんだのは、そんな要領の得ない感想でした。
この感想は、次の文章を読みたいと思う原動力に十分なもので、先生の話も聞かず授業中に一気読みしてしまったものです。
光る文章がもつ推進力とは、それほどのものなのです。

 

■上手過ぎるとダメ

とはいえ、文章力が高すぎても、続きを読みたくなる推進力は減ってしまうものです。
イメージとしては、下り坂を想像してください。
下り坂は、高低差があればあるほどスピードがでます。
文章力が高い、光る文章ばかりで構成された文章は、坂の低い部分がないのでスピードがでないのです。

立て板に水の様に、次々と流れるように書かれた文章でも、メリハリがなければ記憶に残る文章にはなりません。
続きを読みたいと思う文章を書きたいなら、文章力を磨くよりも、どこを伝えたいのかという部分にフォーカスして、そこに心血を注ぐ方が手っ取り早いのです。

 

■コツは語り過ぎないこと

光る文章を書くコツは、語りすぎないことです。
メロスの例にしましょう。もしメロスの一行目が、

メロスは皇帝ディオニソスの圧政に対して激怒した。

だったらどうでしょう。
魅力が半減したと思いませんか?
何に対して激怒したか書くだけで、こうも興味が削がれる文章になるなんて驚きです。
この場合、大切な情報が「何に対して」怒ったかであり、それをあえて1行目に書かずにじらすことで、続きを読む推進力を得ているのです。
光る文章を作る際は、「大切な情報はあえてじらす」ことに気をつけて書いてみてください!

 

藤本義一の文章教室 (PHP文庫)

藤本義一の文章教室 (PHP文庫)