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薄毛のWebライターが、ライティングのやり方を教えるよ!

どうしてネタがあるのにブログが書けないのか。

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こんにちは。ちもんです。
「ブログが書けない」という相談を受けることが多い僕ですが、中でも「ネタがあるのに書けない」という相談が記憶に残っています。

「ネタがあるのに何で書けないの?」と思うこと無かれ。
僕も結構あるんです。てか皆さんも結構あるでしょ?


前々から温めていたネタを書こうと、入力画面を呼び出したはいいものの、書き出しが書けない。

書き出しが書けても、余談が終わらず本編が書けない。
本編を書いても、思ったほど上手に書けない。
その結果、結局書いていた記事を消してしまう。

 

そんな経験って皆さんもないですか?
僕は、しょっちゅうでしたよ!
こんな僕でも、今では、対策を知ってるので、安心して更新しています。
というわけで、今回は「ネタがあるのにブログが書けない」という悩みの解決方法を解説します。

■設計図の作り方

「文章を書く前に、設計図を書きなさい」
文章読本を読むと、大抵そんなことが書いています。
確かに、設計図を書くとわかりやすい文章を書くことができます。
それはその通りなんです。
でもね、設計図の書き方を説明してる本が全ッ然ないの!
ビックリした!

 

で、他にも色んな本を読んで読んで、やっと見つけたのが文章術ではなく、会話術の本。
1分で大切なことを伝える技術 (PHP新書)(齊藤 孝 著)」

齊藤孝さんの本は、より深く物事を考えるための読書法や思考法が紹介されているので、アイディア発想のヒントに溢れています。
そんな齊藤さんが薦める、物事を伝える手法は「川のフォーマット」を使うということです。
自分と聞き手(ブログの場合は読者)の間にある川を「知識の断絶」とイメージするのです。

完全に地続きの話、つまりわかりきった話をされても面白くない。簡単には渡れない川を、踏み石を使って渡り、今まで知り得なかったことを知りたいと思うのが人間なのである。

 

この踏み石を配置する作業、これこそが文章の設計図となります。
伝えたい内容を、読者が段階を踏んで理解できる様に、設計図を作るのです。

 

一枚の紙の上下に二本の横線を引いて川を表す。その間に石を三つ書き、その内容を考えて埋める。 

 

目的地が遠ければ遠いほど、迷子になる可能性が高くなります。
それと同様に、文章も目標地点が近ければ近いほど、説明もわかりやすくなるんです。
川のフォーマットでは、踏み石が目的地になるので、テーマが迷子にならずに伝えられるのです。

 

■実践してみよう!

前回のブログを例に出してみましょう。
読者に伝えたいのは「書き出しをパクって単語を変えろ」ことですね。

sbtimon.hatenablog.com


踏み石を考えてみましょう。
基本は「5W1H」です。
突然「書き出しをパクれ」とか言われても何のことやらわかりません。
そこで、読者が知りたいことは大きく3つ。

 

・「誰が」それを必要とするのか
・「何故」その手法が使えるのか
・「どうやって」それを使うのか

 

これを3つの踏み石としましょう。
1枚の紙を用意して、二本の横線を引き、先ほど出した3つの踏み石を並べます。
今回は、「誰が」「どうやって」「何故」の順番にすることにしました。

 

・「ブログが書き出せない人」は「書き出しをパクれ!」
・「こんなやり方」で「書き出しはパクれ」るぞ!
・「書き出しをパクれ」ば「何故ブログが書き出せるのか」

 

これを二本線の間に順番に配置します。
そうして初めて、ブログを書き始めるのです。


■ブログ以外でも有効!

この手法は、そもそも会話の技術を流用したものです。
そのため、もちろん会話でも活用できます。
川のフォーマットでブログを書き続けると、会話術も同時に鍛えられるということです。
しかも、このフォーマットが利用できるのは、自分が伝えるときだけではありません。

人の話を聞くときにも、このフォーマットは有効だ。個々の話は忘れてもいい。それより、このフォーマットに合わせて聞くことで、「今、二個目の踏み石について話しているな」「これで向こう岸に渡ろうとしているな」ということが感覚的にわかるようになる。

つまり、要点をつかむ力が身につくのです。
また、イベントを企画するときも、アプリを開発するときも、論文を書くときでも応用できます。
ブログ執筆で慣れてきたら、色々試してみるのも面白いですね!

 

1分で大切なことを伝える技術 (PHP新書)

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