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薄毛のWebライターが、ライティングのやり方を教えるよ!

耳なし芳一を僕なりの文体で再現してみた

昨日の夕方、ミネ君さんのツイートを見て面白い企画を知りました!

 

 

omocoro.jp

 

要約すると、耳なし芳一を、普段書いてる文体で書いたらどうなるかって話です。

耳なし芳一とは、

  1. 琵琶法師の芳一が平家の亡霊に騙されて毎晩琵琶を演奏させられる
  2. 住職さん、芳一の姿を亡霊から隠すために全身にお経を書き込む
  3. 耳に書いてなかったので、芳一、耳をちぎりとられる

というタイトルでネタバレ満載な怪談話です。

ここから学ぶべきことは「仕事は最後までやれよ」という僕にぴったりな教訓なので、改めて意識したい所なのですが、ふむ。僕の文体でこれを再現しろとな?

ということで、早速やってみました。

 

あなたは平家の亡霊に騙されて「平家物語」を演奏させられちゃった体験、したことありますか?

平家の亡霊予防にはお経が効くといいます。
お経には、亡霊から身を隠すいう作用があり、どうやらそれが平家の亡霊にも効果が期待できるようです。
今回は、お経の効果の秘密と亡霊予防の料理を紹介します!


■お経の隠匿効果で安心な生活へ

お経を書くと、書かれた部分は亡霊から見えなくなります。
亡霊に見つかると琵琶を演奏する羽目になりますが、見えないのなら安心ですね!
ではどうして、お経を書くと亡霊から見えなくなるのでしょうか?

肌の成分はタンパク質です。
しかし体内に摂取されたタンパク質は、必ずしも亡霊から見えるとは限りません。
つまり亡霊から見えないタンパク質生成を促進するお経を書き込むことで、全身を亡霊の視線から守る事ができるのです。


■鳥の唐揚げとレモンでおいしく平家予防!

それではお経を効率よく摂取するにはどうすればいいでしょうか?
経文はレモンとともに摂取する事で、ビタミンCのキレート作用により無駄なく体内に取り込まれます。
また、良質な動物性タンパク質は亡霊の視線を受けづらい傾向があるので、同時に採るといいでしょう。

 

そこで毎日の食生活に鳥の唐揚げを取り入れてみてはいかがでしょうか。

鶏肉のタンパク質はスポーツ界からも注目される程良質です。

レモンとの相性も抜群なので、ビタミンCによるキレート作用も期待できそうです。
「勝手にレモンをかけるな」と言ってくる輩はおそらく平家です。

目にレモン汁を当ててやりましょう!

どうせだったら美味しく平家予防したいですからね!


■耳はお経が書きづらいので注意

注意したいのがお経が書きづらい場所です。

耳、臍、肛門は住職がお経を書いてくれない場合があります。

入念に契約をチェックし、漏れが無い様にしましょう。

施術後も鏡でしっかりと確認する事をお勧めします。


■まとめ

・お経を書くと平家の亡霊から見えなくなる。
・お経はビタミンCのキレート作用で効率よく摂取出来る。
・耳、臍、肛門は施術後もしっかりチェック。

 

解説

せっかくなので解説もしていきましょう。

ご覧の通り、僕が書いているのは健康系コラムやハウツー記事。

そのため、バズよりもロングテール狙いのキーワードを意識しています。

今回の記事も「平家 亡霊 予防」といういかにもなロングテール

これがバズルのは「ヒルナンデス」で特集されない限り無理でしょう。

 

最初の段落にはキーワードを適度に配置。

SEO対策の基本ですね!

「平家の亡霊に迷惑している」というあるあるを入れる事で読者からの共感を得る事も忘れません!

 

次の段落は、起承転結の承。

最初に示したお経の効果について、生化学的な視点から説得力を持たせることが目的です。

タンパク質という多種多機能な成分名を文章に入れると、優しい読者は何の疑いも無く信頼をしてくれるのでオススメです。

今回は商品のPRではないので薬機法を考慮しなくてもいいのですが、ツッコまれないように曖昧さを残して書いています。

 

一番大切な段落が起承転結の転です。

お経が効くのはわかったけど「どうやったら効果的なんだよ」という読者のニーズへの回答が目的です。

「レモン汁あるある」という気の利いたユーモアを入れる事で、緊張と緩和を表現しています。

 

起承転結の結は少々変わっています。

普通、起承転結の文章構造だと今までの総括を入れるのが結の役割ですが、今回はあえてそれを避けました。

それは、一番肝心な内容だと感じたからです。

クライアントから依頼されたのはあくまで「亡霊予防の方法」ですが、それを読者が完遂するためには耳の穴までお経が書かれる必要があります。

だとしたら、それを出来るだけ印象に残る場所に書いておくべきではないか!

というわけで、今までの内容とは方向性の違う文章が最後の最後に書かれる事になりました。

これは僕のポリシーです。

言いたい事がボヤけるというデメリットがありますが、それ以上に読者にベネフィットがある文章を書くのがライターの仕事なのでは無いでしょうか!

 

結局、クライアントと話し合った結果、この部分は泣く泣く削除する事になりました。

しかしこの記事を書いて数日後、芳一と言う琵琶法師の耳が奪われると言う悲しい事件があったのも事実です。

この記事を読んだ皆さんも、このことを是非重く受け取っていただければと思います。

 

なお、この記事はフィクションです。

実在の人物や団体とは一切関係ありません。